追い詰められる倉本を救出すべく、即座に立ち上がる巽。

回し蹴りを放つも。

「ふっ!」

瀬尾は蹴り足を捌きつつ巽の足首を捻り、彼をうつ伏せに叩きつけた!

そのまま足首を極めて背中に圧し掛かる。

野獣と呼ばれる2人の攻撃が、悉く受け流されている。

相手の力を利用する合気道や柔道の流れを汲む逮捕術を使う瀬尾は、力押しの倉本や巽にとっては相性の悪い相手だった。

「それよりも」

背後から殴りかかってくる倉本の拳をも受け流しながら、瀬尾は言う。

「そんなに派手に受け身を取ってていいんですか?」

倉本がまたも投げられ、砂浜に叩きつけられた瞬間。

「!!!!」

爆発が起き、倉本の体がそれに巻き込まれた!