BEAST POLICE年末特別警戒スペシャル

パイプ爆弾を投擲したのは、言うまでもなく瀬尾だった。

小屋の窓から覗く瀬尾。

傍らには、後ろ手に拘束された水着姿の環もいる。

「瀬尾!」

巽が叫んだ。

「今更逃げられやしないぞ!大人しく投降して環を解放しろ!」

「そう言われて投降した犯人が、これまで何人いた?」

瀬尾は返答代わりに、再びパイプ爆弾を投擲する!

爆発するパイプ爆弾。

巽達は岩陰に退避を余儀なくされる。

「パイプ爆弾だけじゃない。この小屋の周辺には、有りっ丈のプラスチック爆薬を仕掛けている。迂闊に近づくと彼女ごと吹き飛びますよ」

環の姿を見せつけながら、瀬尾は言った。