BEAST POLICE年末特別警戒スペシャル

八方塞がりだった。

体にプラスチック爆薬を巻き付け、射撃は出来ず、近接戦闘にも対応する。

警察関係者が犯人だという事が、こうも手強いとは思いもしなかった。

「ここで逃げた所で、俺達は必ずお前を捕まえるぞ、瀬尾」

「それはどうですかね」

巽の言葉を、瀬尾は一笑に付す。

「また僕が潜伏したら、貴方達はどうやって僕を発見するんです?猟犬よろしく、匂いでも追っていきますか?」

瀬尾の嘲笑に、歯噛みする捜査員達。

「貴方達は今、千載一遇のチャンスを逃そうとしているんです。それとも撃ってみますか?僕諸共吹き飛ばされるのを覚悟の上で」