「まあ、わざわざ見つけてくれたの?ありがとう、狼さん。」


「いえ、あなたのためなら。」


狼の後ろにある大釜が、気になって仕方がない赤ずきんでしたが、大したことじゃないだろうと思い、考えないでおくことにしました。


こうして、赤ずきんと狼は、誰のものかも分からないレンガの家で、仲良く幸せに暮らしました。



めでたしめでたし