ひとみ




『呪いの子』



とある長閑な田舎町にある一家が暮らしていた。
老婦に、その息子夫婦、そしてその娘の4人暮らしである。
その息子夫婦に第2子となる男の子が誕生した。
何事もなく健康に男の子は大きく育った。
ただ彼は3歳になっても言葉を話さなかった。
そんな彼が4歳の誕生日に、初めて口を開いた。

「おばあちゃん」

彼はそう言った。
翌朝、彼の祖母は血を吐いて死んでいた。
その時、彼はまた口を開いた。

「お姉ちゃん」

翌日、彼の姉は祖母の葬儀の最中、突然倒れそのまま息を引き取った。
最愛の娘と義母を失い、泣き崩れる母に彼は声をかけた。

「お母さん、そんなに泣かないで」

翌朝、彼の母は真っ青な顔をして亡くなっていた。
そして、残された父に、彼は微笑みながら言った。

「大丈夫だよ、お父さん。すぐにみんなに会えるよ」