残りのビールを一気に飲み干し、ボクはそのまま横になった。

まったく、昼間から学校サボってビール飲んでるなんてまるでダメ人間じゃないか。
よしっ、明日からはキチンとした生活を送ろう。
まっ、だから今日はもう少し飲んじゃおう。

そんなことを考えながらボクは2本目のビールを持ってきた。
風呂上がりで血行がよかったせいか、2本目のビールはかなり効いた。
意識も朦朧としてきて、かなりキツい睡魔に襲われた。
特にする事もなかったので、ボクはその睡魔に身を委ねた。

どこか、遠くから、物音が聞こえる。
心地よいまどろみから、じわじわと現実に引き戻されていく。

あっ!

玄関から呼び鈴の音がする。
なんだろう?

ボクは冴えきらない頭を左右に振りながら、ノロノロと立ち上がった。
玄関に向かう途中、もう一度チャイムが鳴った。

そういえば、父さんがなんか預けるって言ってたっけ。
その宅急便かな?

ボクは急かされるように小走りで玄関に向かった。
そして、鍵を開けノブを回し扉を開いた。