「よしっ」

桜の蕾が香苗のベランダに落ちた

「お母さんー!どう?可愛いでしょー」

香苗はくるりとその場で一回転をし、

シワの無い綺麗な制服を見せた

「全く...いいんじゃないんですかー?」


「ちょっと!棒読みすぎ!!」


「素材がねぇ」


「ひど!」

ぷぅーっと口を膨らませる香苗はあることに気づく

「やばい!そろそろ行くね!」

「はーい気をつけてね」