学校につくと、仲良しの香奈ちゃんが私を迎えてくれた。
「おはよー!夏鈴ちゃん!」
「おはよー!香奈ちゃん!」
香奈ちゃんは可愛くて、幼稚園の頃からの仲だ。
「少し遅かったね?」
「ちょっと…お兄ちゃんが寝坊しちゃって…」
「そうなんだー。夏鈴ちゃんのお兄ちゃんってカッコイイよね!」
私は香奈ちゃんの言葉に耳を疑った。
「え!?かっこいい!?全然だよ!あんなちびのどこがかっこいいのさ!」
「そりゃぁ小学四年生にしては小さいかもしれないけど…顔はかっこいいじゃん?」
お兄ちゃんは、お母さんに似て、目が大きく、童顔だった。
「そうかなぁー?」
「そうだよ!」
お兄ちゃんってただのちびじゃん。
ウザイし。
どこがかっこいいんだろう。
そんなことを考えていると先生が来て朝の会が始まった。