今…
私の目の前には超が付くほどのイケメンが
机に突っ伏して寝ている。
時折、
くぅくぅと可愛い寝息を立てて…

私は1度ごくっと唾を飲み込み
1つ深呼吸をした。
そしてカバンから携帯を取りだし
カメラのアプリを起動する。

どうか…どうか…起きないで!!
私は神にでも祈るような気持ちで
携帯のボタンを押す。

カシャッっ
とカメラは今のこの光景を記録する。
私はきちんと撮れたか確認し
小さくため息を付くとそっとその場を
離れようとした
が。
背中を向けた瞬間がっと、後ろから大きな力で腕を引っ張られ、私はその反動で
尻餅をついてしまった。

「キャッ」
私は小さく悲鳴をあげた。

嫌な予感がしたが、私はおそるおそる顔を上げた。

そこには私が先程カメラに収めた写真の
イケメンさんがこちらをそれはそれは素敵な笑顔で私を見下ろしていた。

「お前…何やってんの??」

「あっははっ。これはで…すね…」

私はその時そんなことしか口に出せなかったと思う。
いや正確に言うと、どーしてこーなったのか事件の発端を思い出していた…