あの日見た桜の下でもう1度



総司は続ける。




総「あなたの名前は?」




『雨宮 雪之助と申します。』




総司は土方のところに戻り、話しをしている。





しばらくして土方は大きな声で言った。




土「今から呼ぶ者はここに残るように。」




何人かの隊士が呼ばれていく中、雪之助の名前が呼ばれることはなかった。




帰っていく男たちを横目に男の会話に耳をかたむける。





男「あの人、藤堂さんに勝ったのにダメだったんだな。」






確かに期待していなかったといえば嘘になる。




雪之助はそのまま立っていた。





悔しくて悔しくて、修行をしてきた時間は無駄だったのかと思った。





総司は雪之助に近づき言った。