「プール掃除だよ」 私が口を開き掛けたときに聞こえた声。 あぁ、だから私は君が好きだよ ハル。 「そう!プール掃除が嫌でさ~溜息とまんないよ、マジで」 ニシシと笑いながら私が言うと、そっかぁ…分かるわー、と本気で共感してくれる勇大。 心の中でごめんね、と呟くと、喧騒の中から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。 「ーーーーしろーー! やしろーー! ヤーーシーーーローーーーー!!!」