年上な彼と年下な私

いつの間に。


「いつから?」

「二週間くらい前かな?」

「なんで黙ってたの!」



いつもだったらすぐに教えてくれる咲良。
二週間も黙っておくなんて
びっくりした。


「丁度玄也とひよが喧嘩した頃だったから
言うタイミング失ってて。」


ごめんね。
申し訳なさそうに謝られる。


私の方がごめんねなのに。


咲良の事だから言いたくて
うずうずして仕方なかっただろうに。


でも


「おめでとう咲良〜!」


私はめいいっぱい抱きしめた。
すると嬉しそうに抱きしめ返してくる。


「同じ学校の人なんだね。」

「うん!健ちゃん!
てかひよ知ってると思うよ!」

「そうなの?」

「永遠先輩とよく一緒にいる人!」


どきっ。


「そうなんだ。」



永遠先輩の名前を出されて
不意に反応してしまう自分。

あの日、
玄也と喧嘩した日。

私は結局何も言わずに
先輩との勉強会をさぼった。


次の日先輩と会ったけど、
私は気づかれないように逃げた。


玄也から言われた
私が見ているのは永遠先輩なんじゃないかって言葉が
なんだか永遠先輩に会ってはいけないんじゃないかってそう思わされる。


別に先輩が悪いわけじゃない。
私が悪い。

何も考えずに行動してる私が、
玄也を傷つけてる。



「あ、明日の球技大会ひよも健ちゃん
見にいくのついてきてくれない?」

「あ〜、明日球技大会だったか。」



忘れてた。

私は補欠にバレーに入れてもらったから
特に競技には出ないつもりだった。
球技大会だってつい忘れてた。


「だめかな?」

「いいよっ。」

「やった!」


いつもになく笑顔ではしゃぐ
咲良。

彼氏の球技してる姿なんて
そりゃ彼女だったら見たいよね。

私も中学の時玄也を見て…


ってまた玄也。

はぁ〜とため息が出る。