「え!?
まってもう二週間も連絡とってないの?」
7月。
もう梅雨も終わって
晴れて暑い日が続いているのに
私と咲良は屋上でお昼ご飯を食べている。
「玄也もひよも
そんなに喧嘩引きずるタイプだっけ?」
「いや、そんなことはないんだけど。」
苺みるくの入ったパックのストローを
ポキポキとおる私。
喧嘩、というか
距離を置こう。と言われてもう
二週間が経つ。
玄也には会っていない、どころか
連絡も取れない。
私は何回か電話を入れた。
ちゃんと話したくて。
だけど電話しても取ってくれない。
「珍しいね〜。」
「本当どうしよう〜。
別れようなんて言われたら。」
最近はそう言われるかもしれないと
考えてばかり。
一旦この話題は忘れようとしても
ふとした時に思い出す。
キリがない。
「流石に玄也の事だから
そんなことしないとは思うけど…」
「うーん…。」
私もないとは思ってるけど、
思ってはいるんだけど…。
はぁ。と重くため息がこぼれる。
「だ、大丈夫だって!
マイナスな方にとらえない!」
私の肩を抱くように優しく持ち、
元気だしな?と持っていたお菓子を私に
一口くれた。
大丈夫。
大丈夫。
大丈夫。
…。
いや、やっぱり大丈夫だとは思えない。
「も〜そんなんじゃひよに
いい事言おうと思ってたのに言えないじゃん。」
「いい事?」
ごそごそとポケットの中から
ケータイを取り出し、操作し、
バッと私の前に画面を突き出す咲良。
「…へ!?」
その画面には
ここの制服を着た男の人と一緒に
プリクラにうつる咲良の姿。
友達、にしては距離的には近すぎる。
てかむしろ肩を抱かれている。
「彼氏できたの?」
「できちゃった!」
