ちょこっとの遅刻だったら走って
間に合うように行くけど
もうこの際歩いて行っちゃおう。
いつもと同じ道なのに
1人で歩くと不思議な感じ。
いつもなら隣に玄也がいて、
他にも登校する人いて。
だけどさすがに今日は誰もいない。
静かだな。
1人で歩いているていると
登校途中にある公園。
どうせ遅刻だし少し見ていこうかな。
「あ、」
公園に入ると1人でうちの制服をきて
ブランコに座り上を向いてる男の人がいた。
誰か、なんてすぐにわかった。
「あ。」
相手も私に気づき目があう。
「何?日和ちゃんも遅刻?」
永遠先輩だ。
寝起きだかわからないけど、
いつも以上に髪の毛が跳ねている。
そしていつも以上に眠そうだ。
「眠そうですね。」
「なかなかね。
てか学校行かなくていいの?」
「それは先輩もでしょ…。」
悠々とブランコになんか座って
余裕だな。
「俺は遅刻していくから。」
そうですか…。
なんか永遠先輩らしいな。
「あれ?
そういえば家こっち側でしたっけ?」
この公園にいるって事は
家近くなのかな。
「いや、今日は
泊まってそのまま登校してたから。」
泊まりか。
彼女かな。
永遠先輩から彼女がいるとか
彼女ののろけ話を聞くわけじゃないから
確信はできないけど、
ちょこちょこ泊まりに行って、とか
そういう話が出るようになっていた。
「そうなんですね。」
私はいつものように言葉を返す。
「学校まで一緒いく?
日和ちゃん1人じゃ学校行かなそうだし。」
ブランコから降り私の方を見てくる。
行かなそうって。
私は先輩じゃないんだから行くに決まってるのに。
「どうせ同じ道だし。」
はじめからそういえばいいのに。
私は少し笑った。
少し距離を取り、
永遠先輩と歩く。
永遠先輩が前で、私が後ろ。
いつも歩くときはこんな感じ。
「昨日の雨嘘みたいだね。」
「え?あぁ…そうですね。」
昨日はあんなに降っていたのに
今日はからりと晴れている。
歩いてる道端には少しだけ水たまりが残る。
「濡れて帰らなかった?」
「私は全然!」
「私はってことは玄也が濡れたんだ。」
