「いや、だからなんでそうなるわけ?」
「いや、俺が聞きたい。」
外は雨。
そこまでひどくはないけれど、
外は薄暗くて、ジメジメしてる。
「も〜わからないですって〜。」
そしてここは3年の教室。
「待って。
もう一回おさらいしようか。」
永遠先輩は苦笑いをして
教科書をめくり返す。
私は永遠先輩にあの日から
玄也が部活のある度に勉強を
教えてもらっていた。
やっぱり教え方がこの人は
すごくうまい。
この間の小テストだって
20点くらい上がってた。
そのおかげでクラス最下位の成績を
とらないで済んでいる私。
「えっと…。」
難しい顔をして教科書と睨み合い。
きっと永遠先輩はどう私に教えれば
覚えられるか。まだ考えているんだと思う。
いつも私覚えられないからね…。笑
かつかつとシャーペンの芯を
出したりしまったりして、
ひたすら考えている。
そんな永遠先輩に私は目を向ける。
…。
初めて勉強を教えてもらった日から
二週間近くがたった。
あの日、
あの初めて勉強を教えてもらった日の事。
あの日永遠先輩が触れた感触が
永遠先輩を見る度に
未だに私の頬に残っているような気がする。
特に意味はない。
それは分かってる。
だけど急にあんな
まっすぐ目を合わせてきて、
なんだか真剣な顔で見られて、
少しづつ縮まる顔の距離。
キス…されるんじゃないかって、
不覚にもドキッとしてしまった。
でも先輩彼女いるし。
そんなことするわけないってことは
分かってるけど。
少し意識してしまった。
