「なら教えれる時教えてやる。
このまま留年してもらうと俺も教えてたのに
って辛いわ(笑)」
留年されたら
俺が悔いが残って卒業できなくなりそうだしな。
「だから決定な。」
日和ちゃんからの返事の言葉も
俺は聞かず話を勝手に進める。
すると日和ちゃんは
困ったような顔をしてうつむく。
まぁ、あんまり好きじゃない勉強を
俺が強制的にさせようとしてるわけだし
そりゃ嫌な気持ちはあるだろうけど…。
迷惑だったかな。
強制的なことを言った矢先
日和ちゃんを見ているとそんなことを考えてしまってる。
あ、
「あ、でも彼氏君嫌がらない?
嫉妬とかするタイプなら止めるけど。」
急に日和ちゃんの彼氏のことが浮かんだ。
きっと日和ちゃんのことだから
彼氏のことを考えてたのかもしれない。
そう思ったんだ。
「あ…。
するタイプだとは思うんですけど。」
やっぱり。
彼氏いる女の子に
こんなこと言うのは間違ってたのかも。
「なら止めとく?」
「でも玄也もここに来年入ってくる予定なんで、
逆に私が留年すると困ると思います。」
来年…?
「あれ?歳一個下なの?」
「一応!
スポーツ推薦でここの学校に来るみたいです。」
歳下だったのか。
てっきり俺は勝手に同級生かと思っていた。
「じゃぁ、年上彼女が同じ学年ってなったら
少しかっこ悪いかもな。」
俺がそう言うと
少しの間日和ちゃんは考えて
「やっぱり教えてもらっていいですか?」
両手を合わせ俺に
頭を下げてきた。
「俺は構わないけど、大丈夫?」
「私からはちゃんと説明するんで!」
にっこりと優しく笑う、
いつもの日和ちゃん。
俺はなぜかその笑顔に
少しのほっとして答えた。
「なら、頑張ろうか。」
俺がそう言うと
コクンと頷く。
あ、そうだ…。
俺は自分のズボンのポケットの中に
手を伸ばす。
そして取り出したのは
昼休みにクラスの女の子がくれた
苺味のキャンディー。
甘ったるくて俺は苦手。
だけど、
いらないと言うのも申し訳なくて
とりあえずポケットにしまっていた。
このキャンディーを
日和ちゃんに差し出す。
「俺このお菓子苦手だからあげる。」
そう言って小さな日和ちゃんの手のひらに乗せた。
すると日和ちゃんは
きょとんとそのキャンディーを見つめ固まる。
もしかして日和ちゃんも
これ苦手だったかな。
「先輩?」
あ、ほら。
やっぱりな。
苦手なお菓子だったのか。
「ん?」
俺はそう言われるのを覚悟して
そのキャンディーをひよりちゃんが返してくるかもしれないと思い手を伸ばそうとした。
「先輩、嫌いじゃないですよ。」
「え?」
