年上な彼と年下な私


日和ちゃん相当馬鹿だということが
わかってしまった。


足し算引き算掛け算割り算って
小学生でもできるだろう。


俺はそんなことを考えながら
日和ちゃんに勉強を教える。
そして
一通り教え終わると
ゆっくり顔を上げ、


「先輩。」


と声かけてくる。


「はい。」

「すごいわかりやすかったです!」


…。
日和ちゃんはキラキラした顔で
俺に言う。

そんな日和ちゃんをみて俺は
なんだか満足で、つい笑みがこぼれた。


「先輩教えるの上手いですね。」

「そう?」


俺はとりあえずメガネに疲れて
メガネを外す。

メガネ1つ外しただけでも軽くなる。


そしてそんな俺を日和ちゃんは
じっとみてくる。

なんか、恥ずかしいんだけど。


「日和ちゃん?」


俺の問いかけに明らかに動揺するかのような
行動をする日和ちゃん。


「と、永遠先輩教えるの本当に上手すぎて
毎日でも教えてもらいたくなりました!」


…。
きっとこの言葉は嘘だろう。
いや、絶対嘘だな。

だけど俺はこの際真面目にその言葉を受け止めてみようと思い、


「なら教えれる日は教えるけど。」


なんてことを言った。

え?っと俺からそう言われ
戸惑う日和ちゃん。


「俺もどうせ放課後は暇だし、
教えれるときはおしえてやるよ。」


本当に暇だしね。
陽奈ちゃんが仕事終わって遊ぶってなっても
時間的には6時だし、
全然俺はおしえるのに対して
嫌という気持ちはなかった。


むしろ日和ちゃん
1人で勉強した方が留年するんじゃないかって
本当に心配になる。


「で、でも申し訳ないし、
それに…」


それに、
その言葉の続きが日和ちゃんからは出てこなかった。

だけど俺はその言葉の続きを聞くことなく
自分の話に持って行った。


「いいって。
放課後どうせ彼氏君待ってて暇になるだろ?」

「そーですけど。」