年上な彼と年下な私


だから決定な。
と半強制で私に伝える。


私は彼女さんのことを気にしていたけど、
もう嫌だ。なんて言える状況じゃなかった。


先輩のことは嫌いじゃない。
だからこそ言えなかった。


「あ、でも彼氏君嫌がらない?
嫉妬とかするタイプなら止めるけど。」

「あ…。
するタイプだとは思うんですけど。」

「なら止めとく?」


永遠先輩の気遣い。

私は言っていいのかいけないものなのか
わからないからなんて理由で
彼女さんのこと聞いたりなんてしないけど
ほんとこの人は優しい。

私だけじゃなくって、
玄也のことまでも気にしてくれる。


「でも玄也もここに来年入ってくる予定なんで、
逆に私が留年すると困ると思います。」

「あれ?歳一個下なの?」

「一応!
スポーツ推薦でここの学校に来るみたいです。」

「じゃぁ、年上彼女が同じ学年ってなったら
少しかっこ悪いかもな。」


確かにそうだ。

彼女は年上なのに同じ学年って
恥ずかしいかもしれない。

そう考えたらやっぱり
留年の危機があるよりない方がいいかもな…。


「やっぱり教えてもらっていいですか?」

「俺は構わないけど、大丈夫?」

「私からはちゃんと説明するんで!」


たぶん玄也もそれに対しては
嫌なんて言わないだろう。

むしろ今まで歳下の玄也に少し勉強教わってたくらいだから
方の身が降りるくらいかもしれない。


なんか私って、
とことんダメな年上彼女だな。


「なら、頑張ろうか。」


はいっ。とズボンのポケットから
先輩は何かを取り出し、
私の前に差し出す。


見てみると苺味のキャンディだった。


「俺このお菓子苦手だからあげる。」


あ、

きっとこういうところなんだろうな。
先輩が女の子にモテる理由は。

優しい、
この笑顔が見ていてなんだか嬉しい。
私に対しての気遣いも、
きっと他の女の子にも、
もちろん彼女さんにも、
してるからだろうな。


「先輩?」

「ん?」

「先輩、嫌いじゃないですよ。」

「え?

「永遠先輩のそういう優しい所、
私は嫌いじゃないです。」