そんなこと思ってると
なんか彼女さんに申し訳なくなってきた。
でも口に出してすいません
なんて言ったらさっきの電話聞いてたの
気づかれるからな…。
「…なに。」
「えっ」
じっと見ていたことに気づいたのか
先輩が私のことを見てきた。
「いや、なんでも…。」
私は見ていたのを隠すかのように
シャーペンを持ち出し先輩を適当にごまかした。
我ながらごまかしが下手くそすぎる。
「ここ、分かる?」
先輩はそんな私のことを気にもしてなかったのか普通に話しかけてくる。
指差された教科書の先。
そのページの問題を見る。
うん。
わからない。
「え、ここかなり簡単なとこだけど。」
「数学って足し算引き算掛け算割り算
そのくらいしかわからないです。」
「待って。それ算数。」
まじかっ。と
いきなり吹き出す永遠先輩。
「それくらいできれば困らないし!」
「そういう問題じゃないから!」
声を出して笑い出す。
失礼だ、この先輩。
いや、私が馬鹿なんですけど。
「ならここの初めから教えようか。」
先輩は立ち上がり黒板の前まで行く。
そしてチョークをもって数式を書き出す。
字まで綺麗なんだ…。
そして左利きなんだ。
ある程度書き終わり
私の方を見て説明を始める。
いつも授業の時先生に説明されても
話がよくわからない私。
だけど、永遠先輩の説明は頭の中に
すーっと入っていく。
説明がとてもうまくてわかりやすかった。
「先輩。」
「はい。」
「すごいわかりやすかったです!」
