玄也を送って行った後
私は教室に戻ろうとした。
玄也頑張るといいな〜。
たぶん負けることが嫌いな玄也の事だから一生懸命なんだろうけどね。
そんなことを思いながら
教室に戻っているとふと3年の校舎を見た。
「あ、」
校舎の中の方を歩いてる人。
あの歩き方と猫背具合。
きっとあの人だ。
私はそーっと3年校舎に行き
ローファーは脱ぎっぱなしにして校舎へ上がる。
そして徐々にその人に近づく。
すると…
「わっ。」
「…日和ちゃんだったのかよ。」
相手は永遠先輩。
驚かそうと思ったのに、
すぐに気づかれた。
苦笑いしながら、
そして何か安心しながら私をみる。
永遠先輩もう帰るのかな。
「まだ帰ってなかったんですね。」
「もう帰るよ。」
なんだ。
帰るんだ。
まだ帰らないなら玄也が終わるまで
少しの間かまってもらおうと思ってたのにな。
1人で暇だし…。
「なんだ、そうなんですね。」
「なんで?」
先輩は首を傾げ私を見てくる。
「いや、ただ帰るのかなって!」
ふーん。と一言だけの返事。
「あ、さっきの彼氏?」
「えっ!?」
さ、さっきのって。
玄也の事かな。
見られてたのかな。
私の体温は急上昇中だ。
そんな私を見て、
永遠先輩は笑いながら
「優しそうな彼氏じゃん。」
そう言ってきた。
確かに優しいんだけど…。
私は見られてたことに対して
恥ずかしくなって先輩の目をそらす。
「まぁ…」
「待っとくの?彼氏のこと。」
「あ、はい。」
「そろそろテストだから待ってる間
勉強しときなよ。」
テスト…。
「なんだよ、その顔。」
忘れてたよ。
永遠先輩から言われるまで…。
もうすぐ中間テストじゃん…。
「普通に忘れてました…。」
