3年の教室のある棟にもどると、
急に静けさが目立ってきた。
静かで、俺が歩く音だけが
響く。
すると、いっときして
俺の歩く音だけでなく後ろから
もう1人誰かが小走りで俺に近づいてるのがわかった。
俺はふいに後ろを振り返った。
「わっ。」
「…日和ちゃんだったのかよ。」
振り返ると日和ちゃんの姿。
ははっと笑い俺を見る。
「まだ帰ってなかったんですね。」
「もう帰るよ。」
「なんだ、そうなんですね。」
日和ちゃんは少しだけ残念そうに
俺にそう言ってきた気がした。
「なんで?」
「いや、ただ帰るのかなって!」
ふーん…。
「あ、さっきの彼氏?」
「えっ!?」
日和ちゃんは明らかのように
驚く。
そして赤面。
やっぱ彼氏だったんだな。
「優しそうなん彼氏じゃん。」
「まぁ…」
恥ずかしいのか
俺のことを見ない。
