体育館まで行く道。
私と玄也はいつもと同じように
近い距離で歩く。
近いっそう言おうとしたけれど、
たまにはこのくらい近くてもいいかな、なんて思って
今日はなにも言わないことにしようと決めた。
歩いていると
周りの生徒たちがちらちらとこちらを見る。
深い意味でみられてるわけでもなにもないとおもっているけど、
私は少し恥ずかしかった。
付き合い始めの頃は
こんな感じだったっけ…。
周りのみんなはしらないし
年がちがったから注目浴びてたなぁ。
おまけに不思議がられてた。
今もたぶんそんな感じで見られてるんだろうな。
なんでこいつは年下と歩いてるんだって。
「やっぱ見られるな。」
「まぁ、私が男の子と歩いてるの珍しいし。」
高校に入ってそんなに
仲いいっていう男子いないし。
「本当?」
「うんっ。
しいて言うなら永遠先輩と…」
たまに話しながら歩いてる時だけ。
そう言おうとしたけど、私は口を閉じた。
よくよく考えてみたら別に
永遠先輩は仲がいいってわけじゃない。
なんで先輩が出てきたんだ。
「誰?」
「あ、委員会の委員長の先輩!」
「そいつと仲いいの?」
「いや、仲良くはないかな。」
ふーん。とそっけない返事。
なんなんだこの返事。
「あんまり仲良くなりすぎんなよ。」
「そんな仲良くないって!
なに?ヤキモチ?(笑)」
「バカ。」
