三年生の校舎はある意味初めて通る。
入学前の事前登校の時に一度だけちらっと見たこと、通ったことがあるくらいで、
今の三年生がこの教室を使い始めてからは初めてだ。
少しだけ、
三年生の校舎は入りにくかったりしてたけど、
それと共に少しの好奇心があった。
(うわ、3年生の教室広い…)
教室の隣を通ってみると
私たちの教室よりも広い。
確か学年上がるごとに広くなるって言ってたような気がする。
こんな広いんだ。
(あれ、)
私はある教室で立ち止まる。
永遠先輩の教室。
いつも私の席から見ている
あの永遠先輩の席に窓の外の方ををじっと見ている人がいた。
私はつい、
その人の方をみてしまった。
永遠先輩かな…。
いつも私の席からじゃ顔が見えないからわからないや。
あまり先輩に興味のない私は
別に見なくてもいいか。と
その程度で教室の前から去ろうとしていた。
カタッ。
「あ、やべ。」
私はつい何かが落ちる音に反応して
その落ちた音のした方をみた。
「あ。」
すこし低いメンズモデルさんのような
スッとした声が聞こえた。
まぎれもなく
私に対してかけられた言葉。
