「神崎さーん!神崎さーん!!!!!」 静かな病院に誰かの声が響き渡る。 普通なら院内では「静かに!」って言われるよね。 『捕まって堪るもんですか♪』 松葉杖をつきながら階段を降りる一人の美少女。 彼女の名は神崎 朱音(かんざき しゅおん) その瞳は『朱』と『蒼』に輝き、 髪は艶やかなロングの黒髪。 彼女は病室から脱走したのです。