双覇side


「類、その態度はなんですか。」


「そぉだよ!」


あの類の一言で朱音は落ち込んでいる。


「朱音さんを好きと言うのは嘘でしたか。」


「……ッ…違う!!」


類が大声で否定した。

それに周りも驚いている。
こんなに類が感情を表に出す事は無いからな。


「じゃあ、なんであんな事言ったんだよ。
ショック受けてたぜ?」


「前に「制服見たい」つったのお前だろ。」


「それは……。」


言い淀んで下を向いている。

言い出したのは類だ。


なのに、


" 蒼翔の方が良かった!!! "


そんな事を言われたら誰だって傷付く。


「お前、朱音が嫌いになった訳じゃねぇだろ?」


「…違うよ……好き過ぎるんだ。」


顔を上げた類は苦しそうな顔をしていた。


双覇sideEND