「せ、制服!!」


『あぁ!皆が見たがってたから!!』


着て来るって行った後に撃たれたからね(笑)

結局、着れなかったんだよね。


「駄目だよ…。」


『え?』


「蒼翔の方が良かった!!!」


そう言うと
類は私達を置いて先に行ってしまった。


『…そっか……。
類は蒼翔の方が良かったのかぁ…。』


類が「見たい」って言ったから着て来たのに…。

あ…教室行かなきゃ。


立ち上がろうとすると、


ガクン!


あれ?足に力入んないや。


足がガクガクと笑って立てない。


「朱音さん!大丈夫ですか…?」


『李樹…悪いけど肩、貸してくれる?』


「どうぞ、立てますか??」


『…うん、ありがとう。』


李樹の肩に腕を回すと周りの取り巻きが叫ぶ。


「はい、通して通してぇ!」


燐が道をこじ開け、その後に付いて行く。


皆が心配そうな視線を送ったけど、
私はひたすら地面を見て歩いた。