『…恩人を刑務所にブチ込んだ事は謝る。
でも、どうしても許せなかった。

その気持ちを否定するなんて出来ない。
そんな事したら今の私は居なかったから。』


夢で幼い私が問い掛けてくるんだ。


どうして自分だけ幸せになろうとしてるの。
蒼空は私を庇って死んだのにって……。

泣きながら私に訴えるんだよ。


でも、生死の境をさ迷って
蒼空に会ってからは一度も無い。


きっと…「生きて欲しい」と言われたからかな。


「これでアイツらがしてきた事が
大体予想出来るだろ。

分かったらもう関わんなよ。」


玲の言葉に三人は力強く頷いた。