『まだ…小学校低学年の頃だった。

妹の蒼空と公園で遊んでて、
近道しようとあの空き地を通ったら
『神龍』と『蛇蝎』が抗争してた。

そこで私は左目を切られ、
妹は私を庇って死んだ……。

刺した錦も許せなかった。

けど、それを楽しそうに見る
東条が憎くて堪らなかった。』


心を落ち着かせながら昔あった出来事を話す。


『…今回は私を誘き出す為に真白を拉致って
妹を殺したあの場所であの二人と対峙した。

それで、錦が真白を撃とうとしたから
私が庇って撃たれた。

目が覚めたのはそれから三週間後。
そのせいで今は上手く歩く事が出来ない。』


昔話の次いでに今回の事も話した。

三人を見ると予想を遥かに越えていたのか
暗い表情をしている。