『…うッ………。』


「朱音!良かった…気が付いた!!」


『類…ここは?』


「病院だよ。
胸を押さえながら倒れたんだ…覚えてない?」


『あぁ…そういえば。』


急に心臓が痛くなって視界が歪んで…。

そのまま倒れたんだ。


「皆はアイツらと話してる筈だよ。
朱音は何も心配しなくて良い。
先生も精神的なものだろうって!!

でも、無茶させるなって怒られちゃった…。」


だから、皆は居ないんだ…。


『ごめんね…折角のお祭りだったのに。』


結局、見たかった花火も見れなかった。


「祭りなんてまたどこかであるよ。
その時はまた皆で行こう?」


『うん…ありがとう。』


ガララ


「あ!朱音起きてて大丈夫なの!?」


『燐…心配かけちゃったね。
安心して?精神的なものなんだって!』


「それを聞いて安心しました。」


「心配かけやがって!!」


「全くだ…。」


『ごめんってば…。』


そ、そんなに言わなくても良いじゃんか!