「ここだったよな、朱音が花買うとこって。」


「うん。」


「可愛いお店!」


看板には「Flower Garden」間違いない。


「すみませーん!」


ゾロゾロと店に入り、店員を待つ。


「はーい!わわ!これは大人数で!」


「すみません。
俺らは聞きたい事があって。
オッドアイの女の子が来ませんでしたか?
花はカサブランカを買うんですけど。」


「先程、来店されました!」


やっぱり…。


「あの、何か言っていませんでしたか?」


「いえ、特に…。
少し顔色が悪かった位ですかね。

うたた寝していて疲れている感じだった。」


「アイツ…ウロウロすんなよ……。」


「紘、早く見付けないと。」


「分かってる、ありがとうございました。」


「いいえ!またの来店をお待ちしています!」


店員に礼を言い、店を出る。


「紘先輩、
お墓に行っても居ない可能性が高いです。

このまま『壱岐保護施設』に行っては?」


「李樹さんに賛成です。」


「そうだな、行くぞ。」


焦る気持ちでバイクを走らせた。


神龍、双覇、真白sideEND