神龍、双覇side


「…なんなんだ?」


通話終了の画面を睨む。


「真白ちゃんなんだってぇ〜?」


「今からこっちに来るとさ。」


「柏羅が?」


「こっから遠くねぇし、直ぐ来るだろ。」


ガチャ!


「え!もう来たの!!??」


屋上の扉が開き、一斉に見る。


「なんだよ…李樹か。」


「なんだとはなんですか、私で悪かったですね。

私は貴方達の分の名簿叩きを受けましたよ。」


ピクピク…と眉を上げ、
黒い笑みを浮かべる李樹に青褪める。


「お務めご苦労様でした…。」


「本当ですよ。

話が変わりますが、
朱音さんの行方は分かったんですか?」


「真白がその事でこっちに向かってる。」


真白が来るまで待つ事にした。


神龍、双覇sideEND