『私、倒れた…?』
心配そうに覗き込む皆を見上げる。
「そうです、体調はどうですか?」
『…なんとも。』
「只の眩暈か?軽度の熱中症だったのかもな。
「気を付けろ」って李樹に言われたろ。」
そんな事言ったってコートは日除け無いし。
「僕らがしつこく挑戦したからぁー!
ごめんねぇ…(泣)」
『あーあー…もう、泣かないでよ…。』
燐が泣くとこっちが申し訳ない。
「本当に大丈夫?今朝もフラついたよね…。」
『心配し過ぎだって!
精密検査で異常無かったんだから♪』
ベッドから起き上がり、背伸びする。
『ちょっとハシャギ過ぎたかな?』
不安がる皆を説得して教室に戻った。



