双姫 Ⅱ



『…真白、怖かったなぁ……。』


さっきの真白の顔を思い出す。


見たら玲もビックリするんじゃないかな?

失礼だけど笑っちゃった(笑)


「ねぇ、君一人?」


『え?』


声を掛けられて見ると、
チャラそうな男が私を見ていた。


「うわ!超好み!!!」


『…何か用ですか?
無いならどっか行って下さい。』


こんなチャラそうな奴を見ると
ストーカーを思い出して寒気がする。

翠はどうしてるのかな。
あれから全然姿を見せないから心配。


「なぁ、俺と良い事しようぜ?」


『しません。』


ニヤニヤと気持ち悪い…。


すると、男の顔色がみるみる青褪めていく。

そして、慌てて逃げて行った。