双姫 Ⅱ



真白side


ダンダンダンダンッ!!


「類くん!居るんでしょ?開けて!!」


扉を開けようとしたけど鍵が掛かってた。
だから、思いっ切り扉を叩く。


「真白、類は多分開けねぇぞ…?」


「玲くんは黙ってて!
朱音を泣かせたのが許せないんだから!!

あーけーろーーーー!!!!!!」


ガチャ…


「………。」


中から無表情の類くんが出て来た。


「朱音から話は聞いてる。

その様子だと反省したみたいだけど
何に反省したの?」


「朱音を酔って抱いた事。
それを所々しか覚えてない事…。」


「それ全然違うから。」


朱音が泣いたのは別にあるんだから!


いつも類くんに睨まれていたけど
今日だけは違っていた。


真白sideEND