双姫 Ⅱ



「何それ…。」


話し終えて少しスッキリした。


『それで飛び出し…って真白?』


顔が般若みたいになってるんですけど…。


「行って来る。」


勢い良くベンチから立ち上がった。


『…え?「行く」って??』


「類くんのとこよ!!!」


『い、行ってらっしゃい…!』


真白の気迫に押され、見送ってしまった。