「落ち着いた?」
『うん…ごめんね?』
倉庫から離れ、近くの公園のベンチに座った。
「えっと…夜に何かあった?」
言いにくそうに聞く感じから
何かあったのか分かってるんだろう。
『…類と……。』
なんて言ったら良いのか分からなくて
手に力を込めていると、
「うん…ゆっくりで良いよ。身体は平気?」
『…少しダルいかな。
それと、足腰に力が入らなくて……。』
「どうして泣いてたの?喧嘩でもした?」
『あれは類が謝ったの。
類が酔ってたのは分かってた。
でも、それでも好きだからどうでも良かったの。
結婚するんだし…。
そりゃあ、覚えてないのはショックだけど
謝って欲しくなかった…。』
無かった事にされたみたいで。



