双覇(玲、燐、李樹、愁斗)・真白side


「ちょ、ちょっと良いの!?」


「残念ですがどうする事も出来ません。」


「助けたいのは山々なんだけどねぇ。
僕…もうあんな目に遭いたくないよ…。」


思い出したのか震え上がる燐。


「あんな目って?
玲くん!暢気に寝てないで起きて!!」


「…あー?
りゅいがあーなったらとまりゃねぇーよ?」


「完璧酔ってますね。
面倒なので眠って下さい。

あんな目とは類が初めてお酒を口にした時、
近くに居た燐に延々と絡み続けたんですよ。」


「その他にも色々あって
俺ら『双覇』の中で類には絶対に
酒を飲ませないって掟が出来たんだよねぇ。

…飲んじゃったけど。」


「じゃあ、朱音は…。」


「……まぁ、夫婦になるんですから…ね。」


「夫婦水入らずってかぁ〜!!ダハハ!」


部屋で何が起こっているのか
私達は知る訳にはいかない。


「…ごめん、朱音!」


理由は誰も被害に遭いたくないから。

朱音の身を案じながらソファーに座り直した。


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