『……ッ…ん…。』
「朱音!良かった…。」
『あれ…?ここ病院??』
この天井…凄く身近に感じます。
「そうだよ。
落石に当たって気を失ってたんだ。
組も皆も怪我は無い。」
『落石…類!翠は!!??』
爆発の衝撃を一番受けたであろう
翠の安否を聞く。
「兄貴ならきっと生きてる。」
『そう…良かっ……え、どうして…?』
「聞いたんだ、俺の兄貴だったんだな…。」
翠、話したんだ。
『ちゃんと話せたんだね…。』
誤解が解けて良かった。
「たまには会いに来いって言ってやった。
そしたら気が向いたら会いに行くってさ。」
『素直じゃないんだから(笑)』
その後、ストーカー男は警察に逮捕されたが
翠の行方は掴めなかった。
会いに行くと言葉を残した彼を信じて
私達は待つ事にした。
「いつ来るかな。」
『…いつまでも待とう。』
こうして私のストーカー事件は解決した。