「……なんでもない。 大人しくしてろ、そうすれば痛まない。」 『…ハァ………帰りたい。』 折角、類に気持ちを伝えたのに…。 薬指に光る指輪をなぞった。 バンッ! 「あぁ!やっと手に入れた!!」 入って来たのは元仮婚約者。 あのパーティーで会った男だった。