「…どうして分かった。」
『最初っから?
やたら視線は感じるし、
今日は私以外モデルは居ない筈だからね。』
" モデルが使用するみたいですよ。
今日の撮影は朱音さんだけなので居ませんが。 "
李樹が言ってたから
このシャワー室に来るのは別の人間って事。
「知ってて一人になったのか、馬鹿だな。」
『まさかシャワー室に入って来るとは
思わなかったわよ。このド変態!!』
「…………。」
否定しなさいよ!本当に変態なの!?
「俺は変態じゃない。」
『返すの遅っ!
その間が寧(むし)ろ怪しいわ!!
悪いけど大人しく攫われる気は無い!』
「そんな事学習済みだ。
だから、この部屋に仕掛けを施した。」
そう言って取り出したのはライターだった。



