『は、恥ずかしい/////』


皆の顔が見れなくて背けると
類に抱き締められた。


「朱音、好きだよ。ずっと言いたかった…。」


『わ、私も…類が好きだよ……!』


私も負けじと抱き締め返し、
幸せを感じていた。


薬指に光る指輪がとても綺麗。


「指輪は少し苦戦したけど気に入った?」


『これも類が作ったの!?』


「中々思い通りに出来なくて
母さんに教わりながら出来たのがそれ。」


『凄く綺麗…大切にする!』


好きな人の手作りなんて嬉しくて堪らない。


「結婚は卒業してからかぁ〜!待ち遠しいね♪」


「もうしちまえよ!」


「学生結婚ですか、財閥ですから騒がれますよ。」


「婚約者ってだけで騒がれるからな。」


「でも、御二人なら誰も文句言いませんわ!」


「誰にも文句は言わせない。
俺が朱音を幸せにするから。」


『もう充分幸せだよ…。』


この日、類が私の婚約者になった。