顔を背けない様に必死に耐える。


最早、シャッター音も聞き取れない位に
恥ずかしくて叫びそう。


「力抜いて。」


『む、無理!』


カチンコチンに固まった私を楽しげに笑う類。
悪戯っ子みたい。


「んー…よしよし?」


セットが崩れない様に軽く頭を撫でられた。


『子供じゃないんだから(笑)』


少し力が抜け、笑った。


「その顔…反則だって。」


『え……?』


今でさえ近いのに
まだ近付こうとしている事に気付いた。


「朱音…[はい、OK!!]」


類が何か言おうとしたけど
ロイ氏の声が被って分からなかった。


「…「OK」だって行こうか。」


『へ?あ、うん…。』


手を引かれてそのまま起き上がる。


さっきのは気のせい…なのかな?

本当にキスされそうだった/////


火照る顔を手で仰ぎながら皆の元に戻った。