類side


[キスしそうな距離まで近付こう!]


そう要求された途端、
朱音が分かり易い位慌て出した。


だからわざと、


「次は「キス」だって。」


キスの部分を強調して顔を近付けた。


『キスじゃなくてフリ!フリだから!!』


必死に訴える姿を見て愛しさが込み上げる。


「分かってるって(笑)」


その言葉とは裏腹に朱音の頬に触れた。


悪いけどフリで済ます程
俺はそんなに優しくないよ?


類sideEND