類side
ロイに「覆い被さろうか」と言われ、
言われた通り朱音に触れた。
さっきのモデルは触れようとしただけで
突き飛ばされたのに俺は大丈夫みたいだ。
それが嬉しかった。
伝わる様に背中越しに抱き締めた。
アタフタする朱音、その仕草さえ可愛い。
顔を真っ赤にしてこの状況を必死に耐えてる。
自然と俺も頬が緩んだ。
[朱音!
少し起き上がって類と見つめ合ってみようか!]
「朱音…「見つめ合え」だって。」
今の朱音には難しい要求をされた。
それに俺は笑いを堪えきれない。
『こ、こんなの朝飯前よ!』
負けず嫌いな朱音はゆっくり起き上がって
俺と視線を合わせた。
距離が更に近くなり、
朱音は恥ずかしそうに視線を迷わせる。



