双覇(玲、燐、李樹、愁斗)side


俺らは類が朱音をおぶって
走って行った方を見つめ、歩き出す。


「あちゃ~…!朱音大丈夫かなぁ?
てゆーか、なんでまだくっつかないの??」


燐の言う通りだ。

類の気持ちは知ってる。
前に理事長室で聞いたからな。

そして、多分朱音も…。


「朱音さんも様子が違いますよね。」


「…まさかのまさか!?」


「両想いって事かぁ!?うひょー!!!」


「おい、まだ決まってねぇのに騒ぐな。
類にも言うなよ?
ぬか喜びだったら立ち直れねぇぞ。」


「そうですね。
ちゃんと確かめた訳ではありませんし。」


「じゃあさ!分かったら協力しようよ!!」


「分かったらな。」


「んじゃ、アイツらに追い付こうぜ!」


俺らも走り出した。


双覇(玲、燐、李樹、愁斗)side