カシャッ! [朱音…君は今、何を想った?] シャッター音が鳴り、 撮影をしていた事を思い出した。 [私の死んだ妹の事を…。 あの子もこの花が好きだったのです。 カサブランカを見る度に 妹が側に居てくれるような気がして…。] 再びカサブランカに視線を戻し、 暫く見つめていると [泉川社長。 ここにある花を 全てカサブランカにする事は可能か?] [お安い御用ですわ! 少々掛かりますがそれまで他の撮影の方を。] [じゃあ、朱音。こっちへおいで。] 急遽、変更があり別の場所へ移動となった。