「こちらが撮影場所ですわ!」


『…随分大掛りなんですね?』


うん…帰りたい……。

なんか色々あって
直ぐには帰してくれなさそうなんだもん。


「今日という日をどれだけ待ったか…。
貴女を想像するとアイデアが止まりませんわ!」


『そ、それは喜ばしい事ですね…。』


一先ず思考を止めて頂きたいものです。


「それでは早速メイクと衣装を着替えましょう!」


「朱音、頑張ってね…。」


『うん、頑張るね……。』


哀れみの目で見送る皆に手を振り、
星蘭社長に別の部屋へと案内された。