『じゃ、じゃあ…お願いします/////』


オズオズと類の肩に手を乗せ、体重をかける。


ど、どどどどどしよーーーーーーー!?
心拍数が…あ、上がる!!

伝わったりしない…よね?


「じゃあ、立つよ?」


私が乗ったのを確認して、類が立ち上がる。


「軽っ!!朱音、もっと太んなきゃ…。」


『か、軽くないもん…!』


「軽いんだって!じゃあ、動くからね?
しっかり捕まってて。」


『う、うん。』


類が歩き出して私も前を見る。


うわぁ~…これが類の目線なんだ。

自分が見るより遥かに高い。


『背、高いね…。』


「そりゃあ、男だもん。
今だったら朱音に勝てるかもね?」


『んなッ!調子乗んな!!
私の方が勝つに決まってんじゃん!』


ムカついたから頭をグリグリする。


「イテテテッ!!痛い痛い!このやろ!」


いきなり類が走り出した。


『うきゃーーーーーー!!!!!』


人目を気にせず、私は大声で叫んだ。