「組手なら『神龍』の倉庫に来いよ。
そっちの方が良いだろ?

次いでに『双覇』も一緒にな!」


『分かった、皆には私から言っとく…。』


「おう、絶対一人になるなよ?」


心配症だなぁ。
でも、今回は用心しておこう。
あの黒男は気を付けた方が良い。


「人の恨みが怖いのは
お前が一番理解出来る筈だ。甘く見るなよ?」


『分かってる。
父さん、その男の情報持ってる?』


「その男は総合病院の理事長だ。
まぁ、婚約者としては条件は満たしている。」


「でも、朱音は類くんが良いのよね!
その男には諦めて貰うわよ!!」


『…母さん……簡単に言わないで…。』


ガッツポーズする母さんは
どこか楽しそうだから感覚が狂う。