『類!』 フラつきながら 玲、燐、李樹に押さえられてる類に駆け寄る。 「…朱音。」 落ち着きを取り戻したのか いつもの類に戻っていた。 『馬鹿ッ!もう少しで殺しちゃってたよ!?』 「ごめん…。 朱音が泣いてたから我慢出来なくて。」 類の手が私の頬に触れた。 自分でも気付かない内に泣いてたのか 類の指は少し濡れていた。 「無事で良かった…。」 優しく頭を撫でられ、 気が緩んで更に涙が溢れ出た。